メニュー

閉じる
一人芝居 観劇会用作品

たまあじょのスケッチブック

(小学生向き)

たまあじょは、今年208才。と言っても魔法学校の女学生で今年めでたく卒業。卒業論文は、魔法のスケッチブック。絵が大好きなたまぁじょは、来る日も来る日も、人間をスケッチし、気がついたら世界中の人たちの笑顔や涙を描きつづった。

だから、この魔法のスケッチブックにその人の顔を描くと、その人の人生がアルバムのように見ることができる、たまぁじょにとっては、だれもまねできない自信満々の魔法、最高の卒業論文であった。

ところが、ひょんなことから、この大切なアルバムが人間の男の子、晃にわたってしまう。魔法学校の校長先生はカンカン。「なんとか取りもどせ。」としかられる。

晃は、六年生の男の子、「医者のあとをつげ。」と眠る間も遊びもとりあげられ愛情不足の生活でいらいらしている。発達障がいを持つ友也を毎日のようにいじめ、担任の葵先生には逆らいクラスを荒らしている中心人物である。

友也も先生も心が傷つき、学校に来るのがつらい毎日を送っている。ある日、晃は、魔法のスケッチブックに落書き気分で友也と先生の絵を描いてみた。すると・・・。

そこに浮かんできたものは、友也と葵先生の人生。友也が生まれてきてどんな思いで障がいと向き合ってきたか、両親はどんな思いで友也を育ててきたか、先生がなぜ教師をめざしてきたか、生徒のことをどれだけ思いそして悩んでいるか、それは、晃が気づこうともしなかったことだった。

晃は涙を流した、一晩中泣きあかした。それから、彼はもっと自分のことを語り合おうとクラスの仲間に提案する・・・。

仲間が変わり、先生が変わり、クラスが変わる、卒業までの涙のドラマが、感動のドラマが展開する。観劇会用に、背景に映像を入れながら、低学年用の演出も加味しています。